空き家・相続でお悩みの方へ
住まいの相談窓口だより
毎月1回、相続・空き家・不動産にまつわる話を、これまでの現場での経験をもとにお届けしています。ここでは、これまでの配信をバックナンバーとして公開しています。
「月刊ライオネル通信」は、不動産経営コンサルティング ライオネル(運営:有限会社ライフステージ)が、メルマガにご登録いただいた方、物件のお問い合わせをいただいた方に、毎月お届けしている情報誌です。
Vol.2 2026年9月 査定額は「売れる約束」ではありません
こんにちは。
不動産経営コンサルティング ライオネルの
すえひろ雅敬です。
私のメルマガにご登録いただいた方、
物件のお問い合わせをいただいた方に、
月に1度、少し長めの視点でお届けする
「月刊ライオネル通信」です。
今回のテーマは、
「不動産の査定額」についてです。
■「いくらになりますか?」と聞かれて
35年、不動産の仕事をしてきて、
いちばん多くいただく質問は、
やはりこれです。
「この家、いくらになりますか?」
正直に言うと、
若い頃の私は、この質問に
うまく答えられていませんでした。
数字だけを伝えて、
その数字がどこから来たのかを、
きちんと説明できていなかったんです。
お客様の「それで、結局どうすれば?」という顔を見て、
何度も反省しました。
■査定額は「売れる約束」ではありません
まず、知っておいていただきたいことがあります。
査定額は、
「このくらいで売れそうです」という目安です。
その金額で売れることを、約束するものではありません。
同じ家でも、
どれくらい早く売りたいか。
どこまで条件を譲れるか。
どんな方に向けて売るか。
それだけで、現実的な金額は変わります。
だから私たちは、数字を1つに決め打ちせず、
「〇〇円〜〇〇円」という幅でお伝えしています。
大事なのは、金額そのものより
「なぜその金額なのか」という根拠です。
■相場は、ご自身でも調べられます
「そもそも、相場ってどうやって分かるの?」
そう思われる方も多いと思います。
実は、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」というサイトで、
実際に取引された価格の情報を、
どなたでも無料で調べることができます。
地域や種類を選ぶと、
近くでどのくらいの価格で取引されたかが分かります。
査定を頼む前に、ざっくり眺めておくだけでも、
話を聞くときの「ものさし」になります。
ただ、一軒一軒の家は、
広さも、築年数も、状態も違います。
その違いをどう読むかが、査定の中身です。
■高く売るための、小さなこと
「少しでも高く売りたいから、先にリフォームを」
というご相談も、よくいただきます。
気持ちは、とてもよく分かります。
でも、先にしないほうがいいことが多いんです。
かけた費用の分だけ、売れる値段が上がるとは限らないからです。
まずは今のままで査定をして、
掃除や小さな補修で足りるかどうかを確かめる。
それからでも、遅くはありません。
家の中に荷物が残っていても大丈夫です。
片付けにお金をかける前に、
まず価格を知っておくほうが、むだがありません。
■査定だけでも、大丈夫です
「査定を頼んだら、売らないといけないのでは」
そう心配される方もいらっしゃいます。
そんなことはありません。
売るかどうか迷っている段階でも大丈夫です。
私たちの不動産査定は無料です。
売ると決める前の「判断材料」として使っていただければ、
それで十分です。
どこに査定を頼む場合でも、
「この金額で売れる根拠は何ですか?」
と、ひと言聞いてみてください。
それだけで、話の中身がずいぶん変わります。
■来月に向けて
来月は、
「住宅ローンの支払いが、少し厳しくなってきたとき」
について、お話ししようと思っています。
誰にも言いにくいことだからこそ、
早めに知っておくと、選べる道が増えるお話です。
今月も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
Vol.1 2026年8月 実家が「空き家」のまま、時間だけが過ぎていませんか
こんにちは。
不動産経営コンサルティング ライオネルの
すえひろ雅敬です。
私のメルマガにご登録いただいた方、
物件のお問い合わせをいただいた方に、
月に1度、少し長めの視点でお届けする
「月刊ライオネル通信」です。
今回のテーマは、
「実家の空き家」についてです。
■相談を受けていて、いちばん多い後悔
35年、不動産の相談を受けてきて、
いちばん多く聞いてきた言葉があります。
「もっと早く、相談しておけばよかった」
実家が空き家になってから、
数年、時には10年以上そのままにしていた、
というご相談を、数えきれないほど受けてきました。
正直に言うと、
私自身も、他人事ではありませんでした。
親族の家の片付けを、
ずるずる先延ばしにしていた時期があります。
■「そのうち」が、いちばん怖い
「そのうち片付けよう」
「そのうち相談しよう」
そう思っているうちに、
時間だけが過ぎていく。
これは、性格の問題ではありません。
誰にでも起こることです。
空き家は、放っておくほど、
選択肢が減っていきます。
建物は、人が住まなくなった瞬間から、
少しずつ傷み始めます。
早く動けば選べたはずの方法が、
時間が経つほど、選べなくなっていく。
これが、いちばんもったいないことだと思っています。
■全国で900万戸、他人事ではない数字
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、
2023年10月時点で、全国の空き家は900万戸。
空き家率は13.8%で、過去最多となっています。
(あくまで全国の統計であり、
個々のご事情とは別の話ですが)
それだけ多くのご家庭が、
同じ悩みを抱えているということでもあります。
あなたやご家族だけの問題ではありません。
■まずは、写真1枚からでいい
「相談する」というと、
身構えてしまう方も多いと思います。
でも、最初の一歩は、
そんなに大きなことでなくていいんです。
実家の写真を1枚撮ってみる。
それだけでも、状況を整理する
きっかけになります。
私たちも、「親の家・空き家
写真確認ミニ相談」という形で、
写真をもとにしたご相談を
お受けしています(5,500円・税込)。
売却査定ではなく、状況を整理するための
小さなご相談です。
■来月に向けて
来月は、不動産にまつわる別のテーマ
(住宅ローンの支払いが厳しくなってきたときの話、
査定の仕組みなど)を予定しています。
今回は、まず
「自分だけじゃない」ということを
知っていただけたら、それで十分です。
今月も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
