
もう誰も住んでいない、実家という家。
夏になると、なんとなく気になり出す。そんな方は、少なくありません。
暑さで傷むのは、人だけじゃない。家も、同じです。
蒸し暑さが呼び込む、家の傷み
窓を閉め切ったままの家は、湿気がこもります。
湿気は、カビを呼びます。
カビは、木材や壁紙を、静かに傷めていきます。
夏はさらに、虫や蜂の季節です。
軒下やベランダに、気づかないうちに蜂の巣ができていた。ゴキブリやシロアリの相談が増えるのも、この時期です。
近所の方に迷惑をかけてしまうかもしれない。そう思うと、余計に気が重くなります。
エアコンをつけっぱなしにするわけにもいかない。かといって、閉め切ったままにするのも心配。
そのあたりの塩梅が分からず、結局そのままになっている。そんな声も、よく聞きます。
でも、責められることでは、ありません。
実家のことは、後回しになりがちです。それは、誰にでもあることです。
片づけようとしても、親の荷物の前で手が止まって、また閉めてしまう。そんな経験がある方も、多いはずです。
寝屋川市では、空き家をめぐる制度も動いています
今月、地元の寝屋川市議会で「空き家流通促進税」の条例が可決されました。
市内全域の空き家が対象になる、全国でも初めての取り組みです。
実は、私の会社もこの寝屋川市にあります。地元のことなので、なおさら他人事とは思えませんでした。
課税が始まるのは、2029年度から。まだ少し先の話です。
賃貸の募集を始めていたり、売却の準備を進めていたりすれば、対象外になる猶予もあります。
慌てて何かを決める必要は、まだありません。
ただ、「そういう制度が動き始めている」ということだけは、知っておいて損はないと思います。
一方、隣の枚方市では少し違うアプローチです。空き家を課税で促すのではなく、若い世代が空き家を活用する際の補助制度や、相談窓口の整備を進めています。
同じ京阪沿線でも、市によって考え方が違う。これも、知っておくと安心材料になります。
今すぐできることは、小さなことでいい
大掛かりな片づけや、リフォームでなくて構いません。
月に一度、窓を開けて風を通す。
庭木を少し切って、蜂が巣を作りにくくする。
郵便受けの中を、空にしておく。
エアコンは、つけっぱなしにする必要はありません。
ただ、真夏の日中だけ数時間、除湿運転を入れるだけでも、湿気のこもり方はかなり違います。電気代も、そこまで大きくはなりません。
それだけでも、家の傷み方は、ずいぶん変わります。
売る・貸す・残す。決めるのは、それから
家をどうするか。売るのか、貸すのか、このまま残すのか。
それを今日、決める必要はありません。
まずは、家の状態を確認して、今のリスクを整理する。
それだけでも、気持ちはずいぶん軽くなります。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。
夏の間に一度、実家の様子を見に行く。そのついでで構いません。まずは、いまの状況を話してみませんか。
