住宅ローンの支払いがしんどくなってきたと相談を受けたとき、
いきなり「どうしたいですか?」と聞いても、すぐに答えられる方はほとんどいません。
・住み続けたい気持ちはある
・でも支払いは厳しい
・どうしたらいいのか分からない
こういう状態です。
だから私は、結論を急がず、
まず今どんな状況なのかを聞いて整理するところから入ります。
実際に確認するのは、
・住宅ローンの支払いが遅れているのか、まだ間に合っているのか
・住宅ローン以外の借入がどれくらいあるのか
・毎月の支払額と、残っているローンの金額
・家族が今の状況をどこまで把握しているのか
・売却することについて、家族の同意が取れているのか
こういった内容です。
ここが整理できていないまま進めても、
途中で必ず止まります。
特に多いのが、
「本人は分かっているけど、家族が知らない」
というケースです。
この状態で話を進めても、
どこかのタイミングで止まってしまいます。
そのうえで初めて、
「どうしていきたいのか」を考えていきます。
・このまま住み続けたいのか
・支払いから一度離れたいのか
ここで方向性が見えてきます。
もし、支払いから離れたいということであれば、
売却(任意売却)という選択肢も出てきます。
逆に、家に住み続けたい、守りたいということであれば、
個人再生などの方法が取れるかどうかを考えていきます。
ただしこれは、
収入や債務の状況によっては難しい場合もあります。
そしてもう一つ大事なのが、
「売ったあとどうするのか」です。
・残ったローンを少しずつ返していくのか
・自己破産を選ぶのか
ここまで含めて考えないと、
その場しのぎの判断になってしまいます。
任意売却という言葉だけが先に出てくることも多いですが、
本来はその前に整理することがたくさんあります。
実際、任意売却をすすめる不動産業者は多いですが、
最初から売却を前提に話を進めると、
お客様は一歩引いてしまうことがあります。
・売らされるのではないか
・もう後戻りできないのではないか
そう感じてしまうからです。
だからこそ、
「売るかどうかは決めていなくて大丈夫です」
ここから入る方が、結果的に話は進みやすくなります。
状況を整理したうえで、
・売るのか
・残すのか
・別の方法を取るのか
一緒に考えていく。
その流れの中で、
任意売却という選択が出てくることもあります。
最初から結論を決める必要はありません。
むしろ、決めていない状態の方が、
選択肢は広がります。
もし今、
住宅ローンの支払いに少しでも不安があるなら。
まとまっていなくても大丈夫です。
今の状況をそのまま話してもらえれば、
そこから一緒に整理していきます。
