人の出入りがない空き家は劣化が早い?劣化の原因と対策・活用方法を詳しく解説
地方の実家を相続したけど、仕事の関係で都会に住んでいてなかなか管理のために戻れないという理由から、人の出入りがない空き家問題が深刻になってきています。
空き家を持っている人の中には、会社や持ち家がある場所と空き家が離れていて管理ができていないという人も多いのではないでしょうか。
遠方でなかなか空き家の管理ができていないと、
- 空き家の劣化が早くならないように人の出入りがあった方がいいのか知りたい
- 空き家の劣化が進む原因について知りたい
- 空き家の劣化を防ぐ方法について知りたい
という疑問が出てくる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、人の出入りがない空き家は劣化が早くなるのかどうかという疑問を解決していきます。
あわせて空き家の劣化が進む原因と対策、劣化が進む前に空き家を活用する方法についても詳しく解説します。
記事の最後では、大阪府枚方市・寝屋川市、京阪沿線で人の出入りがない空き屋に関してのオンライン相談ができる弊社「有限会社ライフステージ」についても紹介いたします。遠方でなかなか空き家の管理ができていなくてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
人の出入りがない空き家は劣化が早い?
空き家を持っている人の中には、仕事などの関係で遠方のため、なかなか空き家の管理ができないという人も少なくありません。
なかなか空き家の管理ができずに放置していると、劣化が早まらないのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。
結論、人の出入りがない空き家は人の出入りがある場合と比べると劣化が早くなってしまいます。
劣化が進むと「売却しづらくなったり希望の価格で売れなくなったりする」「治安が悪くなり近所迷惑になる」などの問題が発生する可能性があります。
そのため、なるべく空き家の劣化が進まないような対策が必要になります。
人の出入りがない空き家の劣化が早い原因とは?
先述の通り、人の出入りがない空き家は劣化が早くなってしまいます。
それでは、人の出入りがない空き家の劣化が早い原因は何でしょうか。
ここからは、劣化が早くなる原因を4つ紹介します。
修繕すべきところに気づけない
1つ目は、修繕すべきところに気づけずに対処が遅くなってしまうことです。
人の出入りがあり目が行き届いていれば、雨漏りや故障・傷みなどを発見しやすく早めに対処できます。
しかし、人の出入りがなければそのような箇所も長い間放置することになってしまいます。
そのため、早く気づけていれば低いコストで修繕できていた箇所も、気づくのが遅くなることで修繕にかかるコストも高くなってしまったり手遅れになってしまったりする可能性があります。
さらに状況が悪化すると、2次被害なども出てくる可能性があり、急速に劣化が進む原因になるのです。
換気ができないため湿気が充満しやすい
2つ目は、換気ができないために湿気が充満しやすくなってしまうことです。
人の出入りがある場合は、ドアや窓の開け閉めができるため、定期的に換気が可能です。
しかし、人の出入りがない場合はドアや窓を閉め切った状態になるため、家の中に湿気が充満してしまいます。
また、現在の日本は木造建築が多く湿度も高いのが特徴です。
湿気による水分を木材が吸収することで、空き家の劣化を早めてしまいます。
太陽光が入らない場合は、さらに空き家の劣化スピードも早まります。
草木が伸び放題になり空き家に影響を及ぼす
3つ目は、庭などの草木が伸び放題になり、空き家にも悪影響を及ぼしてしまうことです。
人の出入りがないと、空き家の管理ができないのはもちろん、敷地内にある庭などの草木の管理もできません。
庭などをそのままにしておくと、草木や根っこは伸び放題になってしまいます。
伸び放題となった草木や根っこは、雨どいや排水管の詰まりの原因にもなり、空き家の劣化を早めてしまうのです。
害虫などが住み着きやすくなる
4つ目は、人が住まないことで害虫や害獣が住みつきやすくなってしまうことです。
先ほど、換気ができないことで湿気が充満しやすくなると説明しましたが、換気できないことで懸念されるのは湿気の問題だけではありません。
水道や下水管に水が通らなかったり換気ができなかったりすると、シロアリやダニ・ねずみやゴキブリ、ネコなどの害虫や害獣も住み着きやすくなります。
住み着いた害虫や害虫は空き家の木材を食い散らかし、そのダメージによって空き家の劣化が早くなってしまいます。
人の出入りがない空き家の劣化を遅らせる方法とは?
人の出入りがないと、湿気が充満したり害虫が発生したりして空き家の劣化が早まることが分かりました。
では、空き家の劣化を遅らせる方法はあるのでしょうか。
ここからは、人の出入りがない空き家の劣化を遅らせる方法を4つ紹介します。
定期的に出入りして換気やメンテナンスする
空き家の劣化を遅らせるには、定期的に空き家に出入りし、換気やメンテナンスすることが大切です。
定期的に空き家へ訪問し空気の入れ替えをすることは、劣化を遅らせる1番有効な方法です。
特に雨の多い梅雨の時期や害虫が発生しやすい夏などは、定期的に空き家を訪れて換気やメンテンナスをしましょう。
換気やドアの開け閉めによって空気を入れ替えられることで、湿気対策と害虫・害獣対策の両方ができます。
また、空き家を訪問した際は通水することも重要です。
定期的に通水することで錆がつきにくくなり、下水管などの詰まりや害虫の侵入も防げます。
業者に依頼して草木のメンテナンスを行う
草木のメンテナンスは思い切って業者に依頼してしまうのも1つの方法です。
換気や修繕箇所のチェック、通水程度であれば半日~1日でできますが、庭木の剪定となるとなかなかそうはいきません。
特に長い間草木のメンテナンスをしていない場合は、草木が伸び切ってしまって業者に依頼しないと剪定が難しくなります。
そのため、定期的に草木のメンテナンスができない場合は、あらかじめ業者に依頼して剪定してもらうのがおすすめです。
薬やハーブを用いて害虫の侵入を防ぐ
先述の通り、定期的な通水は害虫や害獣の侵入を防ぐのに効果的です。
しかし、害虫や害獣の侵入経路は下水管だけではありません。
そのため、薬やハーブを用いて害虫や害獣を防ぐようにしましょう。
特にハーブはゴキブリを寄せ付けないようにすることに有効で、ハーブ系の芳香剤を置いたりハーブを育てたりする人も少なくありません。
薬やハーブなどはホームセンターなどで比較的安い価格で手に入れられるので、手遅れにならないうちに対策するようにしましょう。
空き家の劣化が進む前に空き家を活用する方法とは?
ここまでは、空き家の劣化の原因や劣化を遅らせる方法について解説してきました。
空き家の劣化を遅らせる方法はいくつかありますが、人の出入りが少ない空き家はメンテナンスをおこなったとしても確実に少しずつ劣化していきます。
また、遠方から空き家のメンテナンスを定期的に行うのは、時間も手間もかかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「空き家の劣化が進む前に活用する」方法です。
ここからは、空き家の劣化が進む前に空き家を活用する方法について、3つ紹介します。
売却して現金化する
1つ目は思い切って売却し、現金化する方法です。
いずれ住む、子どもや親族に住まわせるなどの将来の予定がない場合は、メンテナンス費用や税金ばかりがかかってしまい負担になってしまいます。
また、いずれ売却しようと考えていても、時間が経てば経つほど劣化が進んでいきます。
そうなると、希望の金額で売却できなくなってしまったり、そもそも売却できなくなってしまったりする可能性もあります。
さらに、実家の相続によって得た空き家の場合は現金化することで、相続人同士で分けやすくなります。
そのため、売却を考えている場合はなるべく早く専門家に相談し売却してしまうのがおすすめです。
解体して更地にする
2つ目は、空き家を解体して更地にし、土地貸しやコインパーキング経営などで活用する方法です。
先述の通り、空き家は家・庭木などのメンテナンス費用や税金がかかってきます。
何十年もメンテナンスし続けることを考えれば、思い切って解体して更地にしてしまうことで、メンテナンスの費用や手間を省くことができます。
しかし、解体して更地にしたまま放置しておくと家にかかる固定資産税はなくなりますが、土地にかかる固定資産税が高くなってしまう可能性があります。
そのため、更地にした後は土地貸しやコインパーキング経営などで活用し、収入を得るという方法がおすすめです。
賃貸に出して管理を任せる
3つ目は、賃貸に出してしまう方法です。
何度も述べている通り、空き家は人の出入りがないとどんどん劣化が進んでしまいます。
それなら、賃貸に出して人に住んでもらい管理を任せることで劣化を遅らせるというのも1つの手です。
また、賃貸に出すことで毎月の家賃収入も得られるので、空き家にかかる税金をまかなうことも期待できます。
賃貸に出すとなるとリフォームなどが必要になる場合もありますが、長い目で見ればコスト削減に繋がる可能性もあるので、専門家に相談してみるのがおすすめです。
大阪府枚方市・寝屋川市・京阪沿線で人の出入りが少ない空き屋の相談をするなら「有限会社ライフステージ」
有限会社ライフステージ(大阪府寝屋川市石津南町8-7)では、オンラインで気軽に空き家に関する相談が行えます。
オンライン相談では、大阪府枚方市・寝屋川市、京阪沿線を中心に土地の売買や賃貸など数多くの実績のある専門家によるアドバイスが受けられます。
大阪府枚方市・寝屋川市、京阪沿線で、
- 遠方で管理が難しい空き家の相談がしたい
- 空き家がどれくらいで売却できるのか教えて欲しい
- 空き家を賃貸などで活用したい
など、不動産のお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
監修 すえひろまさのり
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
住宅ローンアドバイザー、ホームインスペクター
定借アドバイザー、少額短期保険募集の資格を持ち
不動産業界30年以上のキャリアの持ち主。
弁護士、司法書士との連携があり成年後見、任意売却
も得意とする。
土地や建物の査定・賃貸・売買・管理・改装工事など
今も自ら携わる、現場主義。